2018/08/05

無表情な「シュウジくん」生徒手帳写真が看板という怖さ…

「ファンシーショップ でことらんど(マスコットキャラクター シュウジくん)」ファンシーショップ でことらんど

「ファンシーショップ でことらんど(マスコットキャラクター シュウジくん)」ファンシーショップ でことらんど

秋葉原と並んでサブカルチャーの聖地といわれる中野。そう言われる所以はその手のショップが集まった中野ブロードウェイという古いショッピングセンターの存在にある。とにかくここは古くて薄暗く、入っているショップも独特な雰囲気を醸し出し、中を歩くと時代と感覚がちょっとずれて妙な感覚に襲われてしまう、そんな不思議なところ。ゆえにPOPや看板もちょっと妙な方向にぶっ飛んだものが多い。

特に4Fにある「でことらんど」という80年代ものを中心に扱うファンシーショップの看板はかなり不思議。天井から吊るされた小さなその看板は、なぜか素人が撮影したような生徒手帳用と思しき男子学生の顔写真を全面フューチャーしており、その無表情な顔写真の上に店名と営業時間が乗せられている。

フロアを歩いていているときにこれが目に入ると「え?」っとびっくりして見てしまう。一体なんなんだこれは…と。

ショップのホームページで調べてみると、この学生は「シュウジくん」という名前で店のマスコットなんだとか(いや…こんな無表情な学生写真でマスコットって…)。関連商品もあって商品リストページを見てみると、これがまたなかなかシュール。ハンカチやらペンダントやバッジやらが雑な商品写真で並び、そこに無表情な「シュウジくん」がたくさんあってなんとも怖い。

テレビでこのシュウジくんが紹介されたこともあるらしく、その情報によると、「オーナーの友人で素性を明かさないことを条件にイメージキャラクターになったが、シャレで作ったグッズが売り切れるほど人気」といった内容だったとか。少し謎が解けた気もするが、実のところ写真の彼がオーナーの友人であるということがわかっただけで、なぜ彼が選ばれたのか、なぜあの学生写真なのか、という核心部分がすっぽり抜けていて結局なんだかよくわからない。もう全てがズレている感じで、不思議さを通り超えてただただ面白い。

こんな看板とマスコットで店を展開する感覚。これこそが中野ブロードウェイの独特さであり面白さ。これはそんな一例。

0 件のコメント:

コメントを投稿